西オーストラリア州沿岸におけるミナミマグロ幼魚の回遊機構の解明:資源加入推定値の高度化に資する回遊行動情報の取得
研究代表者 |
河邊 玲 長崎大学, 学内共同利用施設等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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概要 | 本研究交流は、両国が漁業資源として利用するミナミマグロの幼魚(Thunnus maccoyii)の回遊機構に注目し、特にオーストラリア西岸から南岸への移動率を解析して、移動率の変動に影響する海洋学的な要因を解明することを目的とする。具体的には、日本側、オーストラリア側が連携して、1)西岸にて幼魚を捕獲して個体識別型超音波発信器を取り付けて放流、2)南岸に音響受信機を係留して標識個体のトラッキングを行い、3)移動率と回遊経路の解析、さらに、4)移動率と連動して変化する環境因子を精査して、幼魚期の回遊機構を解明する。両国の研究チームが本研究交流を通じて相互補完的に取り組むことで、得られる回遊生態情報は資源加入調査の設計指針となり、資源加入指数の高精度化に貢献することが期待される。
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研究領域 | 海洋科学 |