東南極海システムにおける気候変動の影響評価に向けた基盤整備
研究代表者 |
福地 光男 国立極地研究所, 生物圏研究グループ, 教授
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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概要 | 本研究交流は、地球規模気候変動を理解するため、これまでの日豪両国の海洋生態系および海洋物理環境、すなわち「南極海システム」の現状把握、南極域気候変動予測に資する研究基盤整備、そして共同観測計画の推進を図ることを目的とする。具体的には、両国の観測域が部分的重複するインド洋区全体をカバーする利点を活かし、両国による動物プランクトン・ナンキョクオキアミや海洋観測研究成果を集積する。海洋物理モデルシミュレーションを通した海洋-海氷-大気間の相互作用、および、海洋生態系ハビタットモデルによるオキアミを鍵種とする海氷生態系の解析を進展させる。両国の蓄積データの共同解析により、これまで見逃されてきた経年的変化や空間的特異性の発見、さらに多様かつ複雑な南極海システムが果たす地球環境変動への役割を明かにできるものと期待される。
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研究領域 | 海洋科学 |