完全鉛フリー・高強度・快削性黄銅粉末合金の実用化開発
研究責任者 |
近藤 勝義 大阪大学, 接合科学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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概要 | 育成研究(平成19~21年度)において、粉末冶金法を用いて環境負荷物質である「鉛」を一切含まない高強度・快削性黄銅合金の開発に成功した。具体的には、鉛に代わり、黒鉛粒子の均一分散による優れた切削性能と、急冷凝固プロセスに基づくクロム(Cr)ナノ粒子の粒界・粒内析出によりCu-40%Zn黄銅合金では世界トップデータの引張強さ650MPaを有する研究室プロトタイプの素材開発に成功した。本事業では、高い比重を有する黄銅合金の小型・薄肉・軽量化とそれによる部材の低コスト化を目的に、750MPaの超高強度特性と快削性を両立すると同時に、量産設備を用いた実機レベルでのプロトタイプ素材の試作と2次加工による部品化を目指す。
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