定量的プロテオミクスを用いたDNA損傷応答シグナル伝達経路の包括的解析?副作用を最小限に抑えた新しいがん化学療法の開発に向けて?
研究代表者 |
正井 久雄 (財)東京都医学研究機構, その他部局等, 参事研究員
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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概要 | 本研究交流は、2種類(Cdc7キナーゼとRad18ユビキチンリガーゼ)のたんぱく質に着目して、これらを標的とした新しい化学療法の開発を目指す。具体的には定量的プロテオミクスによりこれらのたんぱく質が担う細胞内情報伝達経路の網羅的、包括的な動態解析を行う。さらに、Cdc7とRad18および新たに同定された基質たんぱく質の機能阻害と低容量の抗がん剤投与を組み合わせ、副作用の少ない効果的ながん治療法の開発を目指す。日本側は遺伝子欠損マウスあるいは変異細胞を用いて新規制がん戦略の開発を行ない、デンマーク側は、プロテオーム解析によりCdc7とRad18たんぱく質の関与するDNA損傷応答シグナル経路の包括的解析を分担する。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、新しい抗がん剤治療の開発につながることが期待される。
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研究領域 | ライフサイエンス |