シート状電荷移動錯体を用いたプラスチック電子回路の基礎的検討
研究代表者 |
安達 千波矢 九州大学, 未来化学創造センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 有機半導体に電気伝導性を付与するために、化学ドーピング法が用いられてきた。しかしながら、化学ドーピングでは、ドーパント分子の拡散が生じてしまう等の問題があった。最近、我々は、2層積層構造を有する有機半導体薄膜シートが、界面での電荷移動(CT錯体形成)現象によって、二次元界面で高い電子伝導性を発現することを見出した。本提案では、この発見を元に、有機半導体からなるプラスチック基板上にCT錯体からなる配線(導電路)を形成し、有機半導体からなるフレキシブル電子回路形成の可能性を追求する。
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