糖尿病性腎症の早期診断のための新規尿中バイオマーカーの開発
研究代表者 |
井上 紘輔 高知大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | わが国では、糖尿病患者の増加にあわせ糖尿病性腎症も増加の一途をたどり、1998年以降、糖尿病性腎症が慢性維持透析導入の原因疾患の一位となっている。さらに糖尿病患者の透析導入後の5年生存率は約50%と予後不良である。糖尿病性腎症の発症をより早く発見できる尿中バイオマーカーの開発は、治療の早期介入を促し、糖尿病性腎症の予後改善に貢献できると考えられる。近年、急性腎障害において、NGAL(neutrophil gelatinase-associated lipocalin)、IL-18、 L-FABP(liver-type fatty acid binding protein)等の尿中バイオマーカーの変動が報告されており、糖尿病患者の尿検体での同マーカーの変動と腎症病期との相関を調べ、糖尿病性腎症の新規バイオマーカーとなりうるか検討していく。
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