オープンキャピラリーチューブを用いたマイクロフロー分離システムの開発
研究代表者 |
塚越 一彦 同志社大学, 理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | キャピラリーチューブ内のマイクロ空間を流動する溶媒中に見いだされた新たな溶質分離挙動に基づき、簡便・迅速かつ安価な新しいマイクロフロー分離システムを開発する。即ち、従来のキャピラリークロマトグラフィーやキャピラリー電気泳動法につづく、キャピラリーチューブを用いたこれまでに例のない全く新しい分離技術として、本マイクロフロー分離システムの技術確立をはかる。具体的には、下記4項目を研究実施計画とし、マイクロ空間を流動する溶媒中に見いだされた溶質分離挙動に基づく新規「マイクロフロー分離システム」を開発する。(1)キャピラリーチューブの材質(フューズドシリカ、ポリエチレン、テフロン等)が分離に与える影響を調べる。(2)キャピラリーチューブ内での分離挙動を蛍光可視化画像から観察し、分離メカニズムについて考察する。(3)蛍光検出および化学発光検出(ルミノール発光系および過シュウ酸エステル発光系)を導入し、分析対照範囲を拡張する。(4)光学異性体分離へ応用を検討する。
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