癌細胞を正常細胞へ形質転換するマイクロRNAの解析と医薬開発
研究代表者 |
三浦 典正 鳥取大学, 医学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 癌抗原であるテロメレース関連分子は抗癌剤開発の主要な標的の一つである。研究代表者らは、ヒトテロメレース逆転写酵素(hTERT)の発現を抑制するsiRNAに関する研究の中で、hTERTの発現に関連する11種の新規マイクロRNA(miRNA)を同定した。このmiRNAはhTERTの発現を抑制すること、癌細胞を正常細胞化させること、siRNAと比較して高い癌抑制効果を有することを確認した。分子の新規性、癌抑制への有効性に加え、miRNAは副作用が低いことから、患者のQOLを向上させる新規抗癌剤の創出を期待できる。製薬企業と連携して医薬品開発に移行するに十分なエビデンスを蓄積することを目指す。
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