光造形技術による高精度実物大顎口腔モデルの開発と臨床応用
研究代表者 |
田中 清志 秋田大学, 医学部, 歯科技工士
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 従来、患者さんの口腔内に金属修復物がある場合、X線CTで撮影すると金属ハレーションを起こし、十分な歯型部分のCTデータを得ることができない(図1)。そのCTデータから作製する光造形モデルでは、歯型に影響を与え、術前シミュレーションが十分できないのが現状である(図2)。申請者は、X線CT撮影時のハレーション対策としてガターパーチャー付熱可塑性レジンスプリントを歯牙に装着し撮影することを考案した。すると金属ハレーションの減少が見られた。さらに撮影した患者のデータからハレーション部分をソフト上で削除し、工業用高精度X線CTで患者さんの石膏模型を撮影し、得たデータと顎部分のデータをソフト上で合成させて、ハレーションの全くない光造形モデルを考案した。つまり、正確な歯型による高精度な噛み合わせが得られる高精度実物大顎口腔モデルを開発して臨床応用するものである。これによって最適な顎口腔手術計画の立案シミュレーションが可能となる。
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