天然型トロポロンー亜鉛錯体の開発と肥満・糖尿病治療薬への応用
研究代表者 |
安井 裕之 京都薬科大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 糖尿病患者のQOL増進を目指し、すでに代表研究者らは実験糖尿病動物を用いて、有機医薬品に代わる血糖降下作用を示す亜鉛錯体を提案している。その後、高活性な亜鉛含有医薬品もしくは栄養機能性食品の開発をめざし、種々の亜鉛錯体を合成してきた。しかしながら、高い経口吸収性を有する亜鉛錯体の開発は非常に難しく、現在も模索中である。本課題では生体利用率が高い、天然型分子を配位子にもつ新規亜鉛錯体を合成し、「安定度定数、分配係数、上皮細胞膜透過性」などの物性データと「脂肪細胞を用いたグルコース取込促進およびアディポサイトカインへの影響」を検討し、高活性な候補化合物の開発を目指す。
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