ラジカル反応を基盤とする新規な分子標的型抗がん剤の創生
研究代表者 |
谷口 剛史 金沢大学, 医薬保健研究域薬学系, 助教
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 最近の研究で、代表研究者が全合成したステモナミド類の合成中間体が、膵臓がんに特異的に発現してそのアポトーシスを抑制するPimキナーゼを阻害することにより、vitroおよびマウスにおいて膵臓がん細胞の増殖を抑制することが確認された。そこで、この知見をもとに、複雑な多環性化合物を簡便に合成できる手法である連続的ラジカル環化反応(ラジカルカスケード反応)を活用して、難治性の膵臓がん等に有用な新規分子標的型抗がん剤のリード化合物を創生し、その活性向上を目指した構造最適化を行う。
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