インドリン色素の高度な配列制御による色素増感太陽電池の高性能化
研究代表者 |
松居 正樹 岐阜大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 酸化亜鉛を半導体基板とした色素増感太陽電池用インドリン色素の配列を制御して変換効率8% (現在は6.24%)を達成する。有機色素のうちで最も変換効率の高いダブルロダニンインドリン色素 (D149)は、インドリン部位に2箇所の不斉中心を有する。そのため、半導体基板上での配列はラセミ対を形成すると考えられ、この相互作用が励起状態を消光し、変換効率を低下させる。この欠点を打破するため、色素の合成過程で光学分割したエナンチオマーのみを用い、半導体基板上での色素の配列を飛躍的に向上させる。
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