医学用語シソーラスに基づく医療文書入力支援システムの開発
研究代表者 |
金子 周司 京都大学, 薬学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 医療の電子化が医療の効率化と安全に貢献するためには、入力された医療情報を読解し、さらに医療従事者の判断を助言や警告で支援するととも、蓄積された医療情報の統計学的解析を可能にする電子システムが求められている。しかし、テキストで記述される医療文書の解析を行うためには、専門用語の不統一や表記の『ゆれ』が大きな問題となっている。本研究は、これまでに構築した16万語の医学用語を2.5万語の統制語に集約したシソーラス(同義語辞書)を用いて、様々な医療文書(電子カルテ、添付文書、副作用報告等)を対象に、専門用語(疾患、生体分子、医薬品、手技など)の自動解析を行って用語の整理、関係づけ、集計を可能にするプログラムを開発する。さらに、実際に医療文書の入力時に、医学知識に基づく適切なアドバイスや警告を表示するエキスパートシステムを試作する。
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