抗菌ペプチドの膜結合性評価に基づく高活性化技術の開発
研究代表者 |
福岡 聰 産業技術総合研究所, 健康工学研究センター, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 細菌感染症の治療で一般的に投与される抗菌剤は、耐性菌の出現や、菌の死滅後に外膜成分が血中に溶出し、致死率の高い敗血症の原因となるなど問題が残っている。ペプチド系抗菌剤は抗敗血症性で耐性菌の発生が少なく有用と考えられるが、低活性なことから実用化は進んでいない。本課題では、抗菌ペプチドのアミノ酸の部分的置換や、化学修飾により高活性な薬剤を開発する。同ペプチドの細菌外膜への結合による膜の高次構造や機能変化により得た、活性発現の構造指針に基づいて向上を図る。また、活性の定量的評価により実用性を検証する。
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