低環境負荷ラジカル生成法による木質系バイオマスの糖化前処理
研究代表者 |
仁宮 一章 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 廃建材や稲ワラ等といった未利用のリグノセルロース系バイオマス原料からエタノール発酵に必要な糖を得る方法として、セルラーゼなどの酵素による糖化反応がある。しかし、セルロース繊維を取り囲むリグニンがセルラーゼ糖化酵素反応の障壁となっており、これがバイオエタノール製造における律速段階になっている。そこで、本研究では、我々が独自に開発した二酸化チタン/超音波触媒法(以後TiO2/US法)という高濃度ラジカル生成手法を用いた糖化前処理を行なうことにより、リグニン構造を緩めて糖化酵素がアクセスしやすい状態にする。これにより、糖化反応を効率的に行い、バイオマスエタノールの製造コストを低減させる。
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