液滴の滑落性を向上させたガラスのはっ水/はつ油処理
研究代表者 |
穂積 篤 産業技術総合研究所, 中部センター サステナブルマテリアル研究部門, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2009
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概要 | 液滴とガラス表面の相互作用を抑制し、滑落(飛散)性を大幅に向上させる新しいガラスの表面改質技術を開発する。枝状構造を有する有機シラン分子を、液相あるいは気相から強固な化学結合を介してガラス表面に固定化し、安定な分子膜を形成する。固定化した分子の嵩高さに起因する「分子傘効果」を利用して、液滴(水や油)とガラス表面の相互作用を抑制することにより、ヒステリシス(前進接触角と後退接触角の差)を極めて小さいし(<3°)、滑落性に優れた表面を発現させる。
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