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小型高性能モーター開発のための金属粉末マイクロ波磁気加熱の研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

田中 基彦  核融合科学研究所

研究期間 (年度) 2009
概要マイクロ波の磁気成分の利用により、磁性金属及びその酸化物粉末を、高いエネルギー効率で加熱できることが最近証明された。しかも焼結物は連続非晶質(ナノドメイン構造)というすぐれた素材特性を有している。近年車載用モーターには小型・高性能化が要求されており、マイクロ波で焼結された連続非晶質組織を用いることで、従来の2倍の磁気特性が得られると予想される。その一方、マイクロ波による磁気加熱は、その機構が申請者により解明されつつあるが、加熱電力の吸収式の妥当性や種々の材料における加熱特性など、応用にとって必要なデータが欠如している。この研究では、磁気成分を電場成分から分離したうえで、Fe、Ni、Cu、Alとその酸化物など数種類の磁性/非磁性材料について、粉体密度、雰囲気状態、表面酸化の影響を調べる。これと並行して、マイクロ波磁気加熱の発生機構を分子動力学法を用いて解明を試みる。この理論解析と実証実験をあわせて行うことで、磁界中でどのようにマイクロ波加熱が行われ、配向性を有するナノドメイン組織が得られるかを明らかにする。実験では豊田中央研究所の協力を得て、この研究が小型高性能モーターの開発につながることを期する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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