マグノニック結晶の創製:次世代マイクロ波通信技術のための新パラダイム
研究代表者 |
大谷 義近 独立行政法人理化学研究所, 基幹研究所, チームリーダー
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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概要 | 本研究交流は、双極子結合したナノ磁性体格子配列から成るマグノニック結晶のマグノニックバンド構造を詳細に調べ、情報通信・処理や論理回路技術に資する新奇かつサブテラヘルツ帯域までを見据えた広い周波数帯域のマイクロ波技術を開拓することを目的とする。 具体的には、日本側はマグノニック結晶構造の設計製作と予備的な電気伝導計測を担当し、インド側は、作製されたマグノニック結晶中に、パルス磁場・光あるいはスピン注入で励起されるスピン波の時間分解計測からマグノニックバンド構造を決定することを担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、マグノニック結晶の設計手法が確立され、将来の情報通信要素技術の1つとしての展望が開ける。また、この高周波対応スピン波技術は、パラレル情報処理、メモリーと論理回路の間の高速データ転送、低消費電力で再構成可能な論理回路にも資するところが大きいと考えられる。
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研究領域 | 情報通信技術と他の分野を結合した複合領域 |