中国・青海省に蔓延する人獣共通寄生虫・エキノコックス3種とウシバエ類の疫学の解明と対策法の確立
研究代表者 |
野中 成晃 宮崎大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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概要 | 本研究交流は、チベット高原の遊牧民に蔓延するエキノコックス症およびウシバエ幼虫症の対策へ資する研究を目的とする。具体的には、エキノコックス3種の終宿主および中間宿主について、感染源対策の有効性を判定する。平行して、中国側では人診断法の開発や青海省に分布するエキノコックスの遺伝的多様性の調査を、日本側では家畜の診断法や野外採取糞便の糞主動物特定法の開発とチベット高原に分布するエキノコックス3種の生物学的特性に関する研究を行う。また、チベット高原のウシバエ相および人への感染種を明らかにするとともに、ヤクのウシバエについて駆虫対策を実践し、効果を判定する。日中両国の研究交流を通じて相互補完的に取り組むことで、遊牧民の健康の向上はもとより、エキノコックスやウシバエの種の隔離と多様性、系統発生、系統発生、生物学的および遺伝学的特性などについて新しい研究の展開が期待できる。
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研究領域 | 環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術 |