人工喉頭技術を活用した気管切開児のための発話訓練装置の開発
研究責任者 |
橋場 参生 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術研究本部工業試験場, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 近年の医療技術の進歩により、喉頭軟化症などの障害を患った子供達が気管切開手術によって救命される事例が増えてきている。しかし、気管切開後は、呼気で声帯を振動させて音声の原音を作り出すことが困難となるため、音声言語の獲得に重要な幼児期を発話不自由な状態で過ごさざるを得ない。そこで本研究では、人工喉頭の技術を活用することによって、気管切開児の発声・発話を可能にする訓練装置の開発に取り組んだ。開発した装置は、子供の手で扱えるように小型・軽量化が図られており、言語聴覚士等の指導に従って口唇や舌を動かした子供達が音声の生成を体感して、発声訓練を行えるようになっている。
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