低融点ガラスを添加したMn-Co-Ni系スピネル単一相酸化物未焼結体からなるサーミスタ素子の試作
研究責任者 |
横山 隆 横浜国立大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、Mn-Co-Ni三成分系立方晶スピネル単一相酸化物の未焼結粉末に種々の割合で低融点ガラスを添加した後、800°C以下の各温度で焼成して素子を作製し、電気的特性とその安定性について検討することを目標とした。結果として、得られた素子のサーミスタ特性は市販品のサーミスタ素子と同等であることが明らかとなった。また、ガラスを7 wt%以上添加することで、素子に十分な強度が得られることが判明した。さらに、素子の導電率の変化率は±1 %以内と非常に安定していることも見出した。これらの内容は、当初の目標を十分に達成するものである。未焼結体酸化物にガラスを添加することで、十分な強度をもち、市販のサーミスタ素子と同等の特性が得られたことは、省エネルギーの観点からも有用な方法であり、今後発展していくものと考えている。
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