セルロース性バイオマスからイタコン酸を生産する糸状菌の育種
研究責任者 |
金政 真 中部大学, 応用生物学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究の研究者らがイタコン酸生産糸状菌より単離したイタコン酸生合成遺伝子を、セルロース分解酵素生産糸状菌に導入して異種発現させることを目指した。まず、セルロース分解酵素生産糸状菌に本遺伝子を導入し、形質転換体を得た。次いで、形質転換体のうちイタコン酸を生産する株を、培養液のpH低下を指標に探索し、目的の株を得た。また同時に、本研究で用いる宿主として好ましいセルロース分解酵素の発現特性を有する糸状菌の育種にも成功した。しかし、培養時の炭素源の検討には至らなかった。今後、セルロース分解性の検討とイタコン酸生産性に優れた株の選抜を進め、植物性バイオマス資源の有価物化を目指す。
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