研究責任者 |
鎌内 慎也 (財)大阪バイオサイエンス研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の尿中プロスタグランジン(PG)D2代謝物について、病態進行マーカーとしての開発可能性を検討した。ヒト尿での測定におけるPGD2代謝物の定量下限値は0.1ng/mLを目標値としたが、液体クロマトグラフィー-タンデムマススペクトル法を用いて、その値を達成した。一方、多検体同時測定に優れた酵素免疫測定法についても方法を構築中である。尿中PGD2代謝物の測定から、患者の中で、健常人と比べて明らかに高値を示す一群が認められた。一方、患者では血清中のクレアチニンキナーゼ(CK)値が高値を示すが、血清CK値と尿中PGD2代謝物値には明確な相関が認められなかった。今回、より簡便な尿で評価できる新規病態進行マーカーの開発可能性が明らかになった。
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