研究責任者 |
井上 裕康 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究課題では、食品として広く摂取されているハーブ精油の生体内での機能性および安全性を評価し、機能性食品としての可能性を示すことを目標とした。培養細胞を用いたスクリーニングにより、COX-2 発現抑制およびPPARs活性化能を持ついくつかのハーブ精油を見出した。この成分を使用して2系統(C57BLと129系)のマウスを用いた生体内での機能性の評価を試みたが、系統間で効果の違いがあることが明らかとなった。この作用の相違は、2系統間の脂質代謝の感受性に影響され、生活習慣病予防研究で汎用されているC57BLマウスは脂質が分解されにくいが、運動負荷を組み合わせることによって、129系同様に個体レベルでのPPAR活性化を評価できることが判明した。今後、この条件を用いて、ハーブ精油の生体内での機能性を評価したいと考えている。
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