半導体素子・材料の既成概念を変革する新太陽電池材料の製造法
研究責任者 |
伊東 正浩 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 近年、太陽電池市場に突如登場して、世界を席巻しているCdS/CdTe厚膜太陽電池に対して、環境に優しく資源制約の無い低廉な太陽電池を実現するCZTS型材料ペースト事業化の検証を目指し、太陽電池製造では考えられなかった、5000年余の歴史を持つ窯業技術「セラミックの超微粉砕工法」を応用した研究に挑む。界面活性剤、粉体の表面活性、粘弾性等を検討した結果、セラミックの超微粉砕工法で玉石などからの不純物が少なく、低温で焼成できる微粉ペーストを得た。このCZTSペースト焼結膜とCdSバッファー層の積層体からなる簡易評価素子で光起電力を確認した。今後は、本材料を改良し新バッファー層を開発して、高効率太陽電池素子を試作検討する。
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