研究責任者 |
山本 博 金沢大学, 医学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 老化タンパクとしても知られている最終糖化産物(advanced glycation endproducts、AGE)は、細胞表面に存在するAGE受容体(receptor for AGE、RAGE)との相互作用により細胞障害的に作用する。食品に含まれるAGEは色、香りといった食品の風味を構成する重要な要素であるが、生物学的活性については未だ不明な点が多い。申請者は予備実験で、2種類の食品AGE由来の低分子画分がRAGE細胞内シグナル伝達を遮断し、細胞保護的に働くことを見出した。本研究では、食品AGEの分子~個体レベルでの生物活性評価手法を確立しつつ、さらにRAGEアンタゴニストとしての活性をもつ食品中のAGEを原型として健康食品ひいては糖尿病合併症治療薬の開発を試みる。
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