トランスポートソーム制御による抗ウイルス治療の新戦略
研究責任者 |
西村 友宏 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 抗ウイルス作用を持つ遺伝子アナログ物質の治療効果を高めるために、種々生理活性物質のトランスポートソームにおける効果を検討し、促進効果を発揮するための化学構造情報を得ること、作用の強い化学物質を発見することを目的とした。我々が過去に見出した促進剤DHEAS(Dehydroepiandrosterone-sulfate)と比較し、DHEASの構造類似体を用いた促進効果より、促進効果に必要な分子構造情報を得ることができた。検討した化合物群では依然としてDHEASが最も強い効果を示した。制御機構にはPKCシグナルが関与し、PKC阻害剤とDHEASの併用によりさらなる促進効果を発揮することが明らかとなった。
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