新規マイクロRNAの探索と肺線維症に対する臨床応用
研究責任者 |
柳 重久 宮崎大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究は、肺線維症のメカニズムの解明と新規治療法の開拓を目標とする。研究課題として、上皮phosphatase and tensin homolog deleted on chromosome ten (PTEN)による肺線維症制御機構とEMT制御との関連を検証すること、肺線維症モデルマウス肺組織とIPF症例肺組織を用い、PTEN発現および線維化・上皮間葉移行(Epithelial mesenchymal transition; EMT)・幹細胞恒常性関連遺伝子発現を制御するmiR発現を解析すること、候補miRの合成miRまたはanti-miR投与による肺線維症への治療効果を検討することで、miRの肺線維化制御機構を解明することを挙げている。本期間において、肺上皮でのPTEN発現はEMTを制御し、肺線維症発症抑制に重要であること、EMT関連分子の発現動態を制御することを突き止めた。現在これらの分子を制御するmiRの発現を、肺線維症モデル肺組織を用いて解析中である。
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