研究責任者 |
八尾 晴彦 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 現在実用化されている示差走査熱量計の感度は高くて±0.1μW程度であるが、研究開発の現場においてこの感度はまだ十分ではない。もっと高感度にできれば、研究開発の効率を非常に高めることができる。そこで、示差走査熱量計の感度を従来の100倍以上の1 nWにすることを目標とし、示差走査熱量計に適したサーモパイルを設計・試作した。このサーモパイルを用いた試作機で感度を求めた結果、±0.24 nWという従来の400倍程度の感度が得られることが分かり、当初の目標を達成した。これにより、高感度示差走査熱量計を実用化するための基本的な技術を確立できた。今後は実用化に向けて、精密な温度走査技術の開発を進める予定である。
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