両親媒性ブロック共重合体を用いた金属ナノクラスターの分散制御と材料化
研究責任者 |
中村 泰之 京都大学, 化学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | ミクロ相分離構造中にドメイン選択的に金属ナノ粒子が分散された材料の創製を、リビングラジカル重合法を用いた新しい高分子合成を基盤として行った。重合制御された両親媒性PSt-b-PNVPブロック共重合体の合成を行い、ミクロ相分離構造の形成および金属ナノ粒子の合成について検討した。PSt-b-PNVPの組成比を変えることにより、ラメラ構造、シリンダ構造、球状構造のミクロ相分離構造が径されることを見出した。またPSt-b-PNVPの溶液中での会合挙動を明らかにし、同時にブロック共重合体を用いた金ナノ粒子の形成を行った。金属ナノ粒子分散ミクロ相分離構造の形成のための基礎技術開発が行えたと考えられる。今後はこれを発展させた、ミクロ相分離構造のさらなる精密制御法と、金属ナノ粒子の分散制御法を開発する必要がある。
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