個人領域の特定によるネットパトロール支援に関する研究
研究責任者 |
小柳 滋 立命館大学, 情報理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究は、中高生の間で広く利用されているモバイルインターネットにおける安全・安心確保のため、学校関係を対象としたネットパトロールの支援を目的としている。本研究では、プロフから個人に関する領域を解析し、その結果をネットパトロール支援に役立てるための個人領域の解析基盤の確立と、出会い目的の危険な書き込みの自動発見手法の提案の2点を目標として開発を行った。前者に関しては、個人に関する年代や性別の推定手法を提案し、SVMにより識別する実験を行った。その結果、性別推定でF値が0.95、年代推定でF値0.82という良好な結果を得た。後者については、転移学習モデルに基づき、高年代の男性から低年代の女性への書込みを危険な書込みと定義し、これを自動発見する手法を提案した。実験の結果、F値で0.91という良好な結果を得た。 本研究の結果、実用化に向けてさらなる精度向上や、新しい課題が明らかになった。
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