抗体医薬品開発への応用を目指したラクダ一本鎖抗体の試験管内迅速作成法の開発
研究責任者 |
中山 祐二 鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | ラクダ一本鎖抗体は、新しい抗体医薬品開発のリードとして有用性が高いため、実験室レベルで取り扱えるようにすることは意義深い。本研究開発の目標は染色体工学を基盤技術としたラクダ一本鎖抗体試験管内産生系を構築することである。本技術の確立には、抗体遺伝子の再構成が起こったラクダ抗体遺伝子座を染色体レベルで得る必要があるため、ラクダ抗体遺伝子座を人工染色体に組み込んでマウスに導入し、マウス内でV(D)J組み換えを起こさせた。その人工染色体をハイブリドーマを作成することによってマウス体外へ回収することを目指したが、ラクダ抗体を産生するハイブリドーマは得られなかった。今後は人工染色体の新規改変による再試を検討する。
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