生産プロセスに向けた噴霧乾燥による固相中析出型ナノ蛍光体作製の高速化
研究責任者 |
小西 智也 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 希土類含有蛍光体ナノ粒子を作製するにあたり、ナノ粒子を固相中に析出させ、水中に溶出分散させることで凝集を防ぐ方法があるが、出発原料溶液の乾燥に十~数十時間以上の長時間を要し、均質に大量合成できない欠点があった。本研究では、噴霧乾燥法との組み合わせにより、これらの欠点を克服することを目的とした。本研究実施の結果、噴霧乾燥および熱処理によって、造粒されたマイクロ粉体中にナノ蛍光体を析出させることができ、目標としていた数時間以内の作製時間、および500±100 nmの粒径制御が達成され、生産レベルへのスケールアップの可能性が見出された。今後セキュリティ印刷用蛍光顔料インクなどへ向けた生産技術移転を目指す。
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