スピノーダル分相ガラス電解質による低コスト・高効率燃料電池の開発
研究責任者 |
大幸 裕介 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 燃料電池の低コスト化及び高効率化を実現するために、500°C前後の温度域で高いプロトン伝導性を示し、耐久性に優れる安価なガラス電解質の開発に取り組んだ。ケイ酸塩ガラスの分相現象を利用してガラス組成を検討することで、潮解せず化学的に安定でかつ500°C付近でプロトンのみが伝導する全く新しいガラス電解質の作製に初めて成功した。500°Cにおいて、導電率は600時間を超えて全く低下することなく安定であり、また水中に1週間以上浸漬してもガラスが溶解することは無かった。500°Cでの燃料電池発電試験において、開回路電圧は1.1 Vと高く、燃料電池電解質として応用可能であることを研究期間内に実証した。
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