研究責任者 |
梅影 創 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 我々が設計したあるリボザイム配列は、偶然にもヒト血清中で分解されずに安定に存在可能であることを見出した。この発見は、RNAはヒト血清中で安定に(分解されずに)存在できないとするこれまでの知見を覆す新規の発見である。本研究では、このリボザイム配列の血清中での安定化を産み出す原因の解明を、生化学的な実験によって明らかにすることを目的とした。リボザイム配列への変異導入、及び、短縮実験によって、このリボザイム配列は、複数分子で特殊な構造を形成することでヌクレアーゼによる分解から免れることが示唆された。今後、このRNAの立体構造を解析し、人工核酸を必要としないドラッグデリバリー可能なRNA医薬品の設計方法としての実用化を目指したい。
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