研究責任者 |
大坊 真洋 岩手大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 微弱な磁場を光で計測する原子磁力計について、レーザー、原子セル(容積1.3 cm^3)、検出回路の間を光ファイバーで結合した光ファイバー型原子磁力センサーを開発した。レーザー光源からの直線偏光を偏波面保存ファイバーに導入する部分の結合効率は21%、セルからシングルモードファイバーへは9.3%であり、全体で1.96%であった。さらに、半導体レーザーによる原子セルの加熱と赤外線放射温度検出による低磁気ノイズ温度制御系を構築した。これらにより、全てを光で制御・計測する全光型原子磁力計を実現した。ファイバー化により非直線状のフレキシブルな光路が可能となり、pTレベルの磁場を長距離から遠隔計測をする技術に目処がついた。
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