患者別力学解析に基づく骨粗鬆症の骨折リスク評価手法の開発
研究責任者 |
田原 大輔 龍谷大学, 理工学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 本研究では、これまでに申請者が開発した骨のイメージベース力学解析シミュレーション手法を基に、より詳細な骨折リスク評価手法を開発・確立することを目的として、骨が骨折に至るまでの非線形な材料力学的特性挙動を考慮した骨折解析シミュレーション手法を開発・提案した。この解析手法を投薬治療中の骨粗鬆症患者の脊椎に適用した結果、経時的な骨折荷重値および骨折パターンの分布から、患者別に骨強度の変化が顕著に示され、骨折リスク評価における解析手法の有用性を示すことができた。計算シミュレーション手法の基本的な開発を達成したが、今後、提案手法の有用性をさらに検討するため、広範囲な年齢の解析対象モデルを増やし、詳細な統計的データの解析を行うことが望まれる。
|