生体組織に近い貯蔵弾性率をもつ高分子ハイドロゲル培養基材の開発
研究責任者 |
山本 雅哉 京都大学, 再生医科学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究開発の目的は、生体組織に近い貯蔵弾性率をもつ、高分子ハイドロゲルからなる細胞培養基材を開発することである。本研究では、厚みの薄い刺激応答性高分子ハイドロゲルを作製する技術、ならびに異なる貯蔵弾性率をもつ高分子ハイドロゲルを傾斜機能化したスループットの高い新しい細胞培養基材の開発を試みた。糖あるいは酵素などの細胞に傷害を与えないマイルドな外部刺激により、貯蔵弾性率を任意に変化させることができる細胞培養基材を開発することができた。さらに貯蔵弾性率を変化させることにより、細胞機能を改変することにも成功した。一方、スループットの高い培養基材については、ステップ幅のコントロールに技術的課題が生じたが、本研究を通じて、その解決の糸口となる、今後の実用化につながる研究成果を得た。
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