微細花状構造を有する酸化亜鉛を用いた高効率光電変換素子の開発
研究責任者 |
村中 武彦 地方独立行政法人山口県産業技術センター, 全所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究の目標は、酸化亜鉛を光電変換素子として用いた色素増感太陽電池Dye-Sensitized Solar Cell(以下、DSSC)を作製し、6%以上の効率を達成することにある。その手段として、微細花状構造Micro-Flower(以下、MF)の制御法および複合法を開発した。概ねその目標を達成することができた。 本事業により、透明導電膜付きガラス基板に直径5μm以下のMFを有する酸化亜鉛膜の成膜法を開発した。そのMF密度を0~約3万個/mm2の間で3段階に制御し、そのMFを膜中に複合する方法を開発した。それらの新規開発した膜を光電変換素子として用いてDSSCを作成した。それは6.0%の光電変換効率を有していた。今後は山口大学および九州工業大学を含め議論し、具体的な出口用途を検討して進める予定である。
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