成長のメカニズムに着目した魚のストレス診断法の開発
研究責任者 |
清水 宗敬 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 講師
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 本研究は、魚類のストレスの指標として有望であるが未同定の、28 kDa インスリン様成長因子結合蛋白(28K BP)について、サケ科魚類でタイプを同定することを目標とした。まず、精製品の部分アミノ酸配列から縮重プライマーを設計した。そしてPCR法により翻訳領域部分を含む28K BPのcDNAを初めてクローニングした。その配列はIGFBP-1に最も高い相同性を示した。一方、サケでは22K BPがIGFBP-1とされていたが、28K BPとともに遺伝子の重複により派生したものであることが分かった。両者はストレスホルモンであるコルチゾルにより誘導されたことから、ストレスの指標として有用であると考えられた。
|