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核酸系抗生物質の飛躍的増産を目的としたrpoB遺伝子への多重変異導入効果の検討

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 田村 隆  岡山大学, 自然科学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2010
概要近年、病原性ウィルスの世界的,地域的流行が頻発する状況が頻発している。現在、処方可能な抗生物質のほとんどはウイルスに無効であり、感染拡大が始まればそれを押さえ込むのは容易ではない。実は、ウィルスやがんなどにも強い薬効を示す一群の抗生物質群が存在する。これら核酸系抗生物質は、放線菌による生産量が極めて微量で、工業生産が困難という理由で活用されていない。本研究では、放線菌Streptomyces incarnatusが生産するシネフンギン、S.calvusが生産するヌクレオシジンの2つの核酸系抗生物質を指標として、その生産性を飛躍的に高めるrpoB (RNAポリメラーゼのβサブユニットをコードする遺伝子)への部位特異的変異効果を検討した。本研究開発により、従来のrpoB遺伝子改変法で提唱されている一カ所の点突然変異よりも多重変異効果がより飛躍的に増産効果をもたらすことを明らかにした。本研究の成果は岡山大学の発明委員会において本学から特許出願することが承認され、現在、弁理士と協議しながら出願準備を進めている。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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