研究責任者 |
宮田 隆志 関西大学, 化学生命工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、内分泌かく乱化学物質の疑いのあるビスフェノールA(BPA)を認識して体積変化する環境汚染物質捕捉応答性ゲルを合成した。さらに、それらのゲルからなる薄膜やナノ粒子の合成も行い、実用化するためのデバイス化も試みた。その結果、BPAを選択的に捕捉して40%近く体積が減少するBPA応答性ゲルの合成に成功した。また、BPAの類似構造を有する分子に対しては異なる応答性を示すことも明らかにした。一方、精密ラジカル重合法を利用することにより金基板表面上にBPA応答性ゲル薄膜も調製した。さらに、無乳化剤乳化重合法により数百nm程度のゲル微粒子の合成にも成功した。このゲル微粒子は、BPAに応答して瞬時に粒径変化し、BPAに対するセンシング材料や捕捉材料として実用化が期待される。
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