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磁気ハイパーサーミア用自己温度制御発熱体の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 中川 貴  大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
研究期間 (年度) 2010 – 2011
概要磁気ハイパーサーミア療法とは、がん患部に交流磁場で発熱する発熱体を挿入しあるいは集積させ、体外から交流磁場を照射することにより、がん細胞を殺傷する方法で、低侵襲的ながんの治療法として近年注目を浴びている。体内深部にある患部の温度を非侵襲的に測定することは非常に難しく、磁気ハイパーサーミア療法において、適切な温度(42~47°C程度)に患部を保持することは大きな課題の一つである。この問題を解決するために、体温付近にキュリー温度を持つLaMn系ペロブスカイトを交流磁場中で発熱させたところ、LaMn系ペロブスカイトの温度はキュリー温度で一定に保たれた。このLaMn系ペロブスカイトを体内に低侵襲的に挿入できるように直径1mmφの針状に加工した。また、キュリー温度付近で比熱、磁気ヒステリシスを詳細に測定し、実際に温度を測定しなくてもこれらの測定結果をもとに任意の磁場強度、周波数での到達温度を評価できることが明らかとなった。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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