研究責任者 |
阿蘇 司 富山高等専門学校, その他部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 本研究開発では、X線治療装置における対象物内の線量分布を、間接的情報から画像化する手法を開発することを目的とする。研究は、物理過程に基づいたシミュレーションを利用して実施した。 X線照射装置を想定した治療において、照射X線のビーム条件が既知である場合に、照射によって得られる間接的な情報から線量分布を解析して画像化することを試みた。解析データから得られる観測量は、水ファントム内で得られる深度線量分布に相関があり、線量値を予測できることを確認した。また、照射方向に垂直な平面内での線量分布を画像化できることを確認した。 今後、実機システムに向けた検出器部分の設計や検出効率などのパラメタの組み合わせを検討すると共に、画像化の手順を見直して、より鮮鋭な画像での線量予測が行えるように最適化を進める。
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