アミド型新薬創出を目的とする高効率的な触媒的不斉多成分反応の開発
研究責任者 |
添田 貴宏 金沢大学, 物質化学系, 助教
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 本研究は、抗結核作用、抗マラリア作用など、多岐にわたる生物活性を示すアミド誘導体を、簡便かつ高効率的に合成する方法論を開発する。すなわち、これまで世界で類を見ない、イソシアニド化合物の付加反応を鍵とする新規な多成分反応の開拓並びにその不斉反応系への展開を基軸として、高度な反応集積化の実現を目指す。また、本手法によって得られる光学活性アミド誘導体を用いて、実際に種々の生物活性を有する光学活性化合物への変換や生物活性の評価を行い、創薬化学へ貢献する。 本研究では、ニトロンなどのC=N結合へのイソシアニドの付加反応を検討し、得られた知見を基に触媒的不斉反応へ発展させ、これまで構築が困難であったアミド化合物の新規合成法の開拓を試みる。
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