従来の問題点を克服した骨がん治療白金抗がん剤の開発
研究責任者 |
小谷 明 金沢大学, 薬学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 我々の開発した白金およびパラジウム抗がん候補薬について、プレクリニカル段階の最後の詰めであるin vivo アッセイ2種、(1) 腫瘍体積を小さくする、(2) 骨がんの痛みを緩和する、を行った。結果、(1)については、マウス前立腺がん比腫瘍体積をシスプラチンと同程度もしくはさらに減少させた。ラット骨がんについては、白金化合物投与により転移性骨がん比腫瘍体積を減少させると同時に、(2)骨がんの疼痛緩和効果を示した。この疼痛緩和効果は同用量のシスプラチンでは認められず、 本開発白金化合物の優位性を示した。これらのポジティブな研究結果は、特許出願に盛り込まれることになり、研究の実用化への発展性が期待される。
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