1. 前のページに戻る

右手/左手系複合差動伝送線路による薄膜コモンモードフィルタ

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 中山 英俊  長野工業高等専門学校, その他部局等, 助教
研究期間 (年度) 2010
概要数GHz帯の情報通信機器を対象としたコモンモードフィルタの開発を目的とし、右手/左手系複合差動伝送線路原理に基づく薄膜デバイスの研究開発を行った。目標仕様は、数GHz帯で差動信号伝送損失が1dB以内、同相ノイズ減衰量が20dB以上で、10mm角程度以下に小型化することである。本研究開発により設計したデバイスは、4ユニットセル(約2×4mm2サイズ)で同相ノイズ減衰量20dBが得られ、大幅な小型化が図れた。一方、差動信号伝送損失は7dB程度と大きな結果となった。損失の主因は線路抵抗成分であり、線路断面積拡大や線路長短縮の必要性が明らかとなった。今後、インダクタ要素の小型化・低損失化が実用化の要点であり、磁性薄膜の適用などの対策が課題である。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst