新規なpH 応答性ポリマー修飾リポソームを用いた高活性免疫ワクチンの開発
研究責任者 |
弓場 英司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究課題では、新規なpH応答性ポリマーを修飾したリポソームを用いて、既存のワクチンキャリアの活性を凌駕する高活性ワクチンキャリアを構築することを目標とした。その結果、このポリマー修飾リポソームは、動物実験で最大の細胞性免疫誘導能を持つ既存ワクチンキャリアと同等の免疫誘導能を有し、抗原を発現した固形腫瘍を完全に消失させるほどの極めて強力な抗腫瘍免疫を誘導できることが明らかとなった。本研究ではモデルタンパク質を抗原として用いたが、今後は個々の腫瘍から抽出した抗原を用いて同様の実験を行い、本ワクチンキャリアの汎用性を検証することによって、高活性かつ新規な、がん免疫治療用のワクチンキャリア創製を目指す。
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