農作物に蓄積するカドミウムの量を低減するための技術基盤の確立
研究責任者 |
中村 進一 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 植物(農作物)の可食部分(葉・茎部分)に蓄積するカドミウム量を抑制するための土壌改良剤としてグルタチオンを用いることの可能性を水耕・土耕栽培実験によって検証した。今回の実験ではアブラナを供試作物として用いた。栽培土壌を用いて行ったポット試験でのアブラナの葉・茎部分に蓄積するカドミウム量に及ぼすグルタチオンの効果は、水耕栽培の実験によって得られたグルタチオンの効果より少ないものであった。今後は、土壌中におけるグルタチオンの持続性を検証し、水耕栽培時に得られた植物体の地上部へのカドミウムの移行と蓄積の抑制効果を再現できるグルタチオン施用方法を確立し、この技術の実用化に結び付けていきたい。
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