研究責任者 |
野口 真人 東北大学, 工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 糖鎖チップの簡便な調製法の確立を目的として、固定化用官能基を導入した糖鎖ライブラリーの合成とチップ表面への糖鎖の固定化技術の開発を行った。オリゴ糖ライブラリーとして、5糖から9糖の四種類のオリゴ糖を用いて、これを表面に固定するためにグリコシルアジドへと誘導体化した。また、アルキン末端を有するアルコキシシラン誘導体を合成し、シリカゲルやシリコン基板表面に固定した。固相表面のアルキンとグリコシルアジドとの結合は、硫酸銅とアスコルビン酸を用いることで進行し、表面に糖鎖が固定化できることが明らかとなった。一連の反応は市販の試薬から、合計で三段階で達成できるため、簡便な糖鎖チップ調製法になるものと期待される。
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